フルスタックエンジニアの副業とは?案件を獲得する方法も紹介
「フルスタックエンジニアの副業案件にはどんなものがある?」
「そもそも、フルスタックエンジニアは副業として働ける?」
このように思ったことはありませんか?
本記事では、フルスタックエンジニアの副業について、以下の内容をお伝えします。
・副業案件の獲得方法
・フルスタックエンジニアが活躍しやすい環境
フルスタックエンジニアに求められるスキルについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次 (PRも含まれます)
フルスタックエンジニアとは
フルスタックエンジニアとは、以下の内容を含め、幅広く対応できるエンジニアのことを指します。
- 要件定義
- フロントエンド開発
- バックエンド開発
- インフラ構築
- 運用保守
つまり、アプリケーション開発の上流工程から下流工程に至るまで、様々な役割を一人で担うことができる人材です。
フルスタックエンジニアは、特定の職種や役職を示す呼称ではありません。単に複数の領域でのスキルが高いエンジニアを指す概念です。企業によって求められる具体的な役割は異なるため、採用案件の内容を確認する必要があります。
また、ジェネラリストなど同様の広範囲な能力を持つエンジニアを指す呼び方もありますが、フルスタックエンジニアという用語が最も一般的です。
フルスタックエンジニアの副業案件
フルスタックエンジニアにおける副業には以下のようなものがあります。
案件名 | 【副業/JavaScript/Nest.js/Next.js】アプリケーション開発企業向けフルスタック開発の求人・案件 |
契約形態 | 業務委託 |
単価 | 〜500,000円/月 |
職務内容 | ・アプリケーション開発企業向けフルスタック開発案件に携わっていただきます。 ・主に下記作業をご担当いただきます。 -開発および運用保守 -バックエンド開発 -フロントエンド開発 |
求めるスキル | ・SaaS系Webアプリ開発経験 ・上流工程から、下流工程まで一気通貫で作業した経験 ・Nest.jsとNext.jsを用いたフルスタック開発の経験(3年以上)歓迎スキル ・PM経験 |
別の副業を見つけたい場合は、案件情報サイトに登録するのがおすすめです。
副業でフルスタックエンジニアとして働きたい人が案件を取る方法
副業でフルスタックエンジニアとして働きたいのであれば、以下のリソースを使って案件を獲得することをおすすめします。
- フリーランスエージェント
- クラウドソーシング
フリーランスエージェント
フリーランサーのための案件紹介サイトであるフリーランスエージェントは、利用者に対するサポートが手厚いことが魅力です。
フルスタックエンジニアが案件を探すなら、フリーランスエージェントをおすすめします。
フリーランスエージェントの主要な収益源は、優秀なフリーランスを企業につなぐことで得られるマージンです。
フリーランサーの質を高めるには、条件のいい案件を準備することが不可欠です。そのため、エージェントの活用がおすすめです。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、企業とプロのワーカーを結び付けるためのシステムです。
ただし、クラウドソーシングのプラットフォームには、フルスタックエンジニアの能力を要する高度な業務の案件は少ないといえます。
試しに使うにはいいかもしれませんが、フルスタックエンジニアとしてクラウドソーシングを本格的に活用していくのは、あまり推奨されません。
フルスタックエンジニアには高い需要がある
フルスタックエンジニアに対する企業の需要は年々高まっている状況にあります。その背景には、開発プロジェクトの効率化とコスト削減への期待があります。
従来の開発体制では、以下のような分野別に担当者を別々に配置する必要がありました。
- フロントエンド
- バックエンド
- インフラ
しかし、フルスタックエンジニア1人で全工程をカバーできれば、人件費の大幅な削減が可能です。
また、領域を跨いだ開発者同士のコミュニケーションコストが削減され、開発の生産性が大きく向上します。無駄な手戻りや工数の浪費を抑えられるためです。
さらに、フルスタックスキルを持つ人材はプロジェクトに応じて柔軟に役割を変更できるため、即戦力として期待できます。企業にとっては、採用後すぐに活躍が見込める点もメリットです。
このように、開発の効率化・生産性アップ・コスト削減の効果から、フルスタックエンジニアの需要は今後さらに高まることが予想されています。
フルスタックエンジニアが活躍しやすい環境
フルスタック エンジニアの活躍する環境として、以下のようなものが考えられます。
- 副業
- フリーランス
- スタートアップ企業
- PM
副業
フルスタックエンジニアは副業で活躍できます。自社での経験を活かし、他社の開発プロジェクトに参画することで、収入増加やスキルアップが見込めるのです。
副業としてのWebアプリケーション開発やシステム開発案件は多数あり、フルスタックエンジニアに対する需要が高まっています。
自身のスキルと合致する副業案件を選ぶことは、副業先の選定において不可欠です。
本業との両立を考慮し、業務量や期間を調整する必要もあります。自身のスキルを活かしつつ、納得のいく条件の副業を見つけましょう。フルスタックエンジニアとしてのキャリアをさらに広げていくことができるはずです。
フリーランス
フルスタックエンジニアがフリーランスとして活躍する機会は多いです。高い技術力と経験を持っているため、様々な案件に参画することができます。
フリーランサーとして働く際の魅力は、案件の選択肢が豊富になることです。自分の得意分野や興味のある分野の仕事を選択できれば、意欲的に取り組むことができます。
一方で、以下はデメリットです。
- 案件が終わったら、次の仕事を探さなければいけない
- 福利厚生が受けられない
フリーランスとして成功するには、優れた専門技術に加え、営業力とコミュニケーション能力も重要な要素です。様々なスキルを磨き続け、自分に最も適した働き方を見つけていくことが不可欠です。
スタートアップ企業
リソースに制限のあるスタートアップ企業では、一人でさまざまな業務ができるフルスタックエンジニアの需要が特に高まっています。
しかし、1人で様々な機能を担当できるフルスタックエンジニアであれば、少人数でも迅速な開発体制を構築することが可能です。
初期段階のスタートアップでは開発案件が小規模のため、人材を分散させるメリットがあまりありません。そのような状況では、フロントエンドからバックエンド、インフラまで広範囲をカバーできるフルスタックエンジニアが非常に魅力的な人材になります。
フルスタックエンジニアは1人で複数の仕事を行えるので、人件費を安く抑えられるという利点があります。
スタートアップ企業では、機動性と費用対効果の観点から、フルスタックエンジニアの即戦力としての価値が非常に重宝されています。
PM
フルスタックエンジニアは、プロジェクト管理者としても活躍が期待されています。
フロントエンドからバックエンド、インフラに至る幅広い専門知識を持つフルスタックエンジニアは、プロジェクト全体を俯瞰する力があります。この特性を生かせば、プロジェクトマネージャー(PM)としても以下のような貢献ができます。
- プロジェクトの計画立案
- 進捗管理
- リソース調整
豊富な技術的知識を持っているため、開発チームとのコミュニケーションがスムーズに行え、的確な判断ができます。
PMとしてキャリアを積むなら、マネジメントとビジネススキルの向上に努めることをおすすめします。
フルスタックエンジニアに求められるスキルや知識
フルスタックエンジニアには、下記のようなスキルや知識が要求されます。
- プログラミングスキル
- データベースの知識
- ITインフラの知識
- UI・UXの知識
- クラウドサービスの知見
- OS・ミドルウェアの知識
- マネジメントスキル
- 要件定義や設計の経験
- トラブルや課題に対する分析力
プログラミングスキル
フルスタックエンジニアとしての活躍には、高い水準のプログラミングスキルが不可欠です。システム開発の広範な分野にわたって対応できる技術力が求められます。
そのため、以下の内容を深く理解し、プロ並みの熟達した技術力を身につける必要があります。プログラマーとしての卓越した能力が求められます。
- フロントエンド開発
- バックエンド開発
- スマホアプリ開発
上記3つをさらに詳しく解説します。
フロントエンド開発
フルスタックエンジニアとしてフロントエンド開発を手がけるためには、以下のスキルが求められます。
- Webサイト制作:HTML / CSS / JavaScript(jQuery) などフロントエンドの言語
- フロントエンドの言語以外:WordPressの知識
- アプリ開発:JS系フレームワーク(React/Vue/AngularJS)の知識
単に静的なWebサイトを構築するだけでなく、動的で高速なユーザーインターフェースを実装できるフロントエンドのスキルが不可欠です。
さらに、ウェブアプリケーション向けのフロントエンド開発では、UIコンポーネント設計の経験や、APIを利用したデータ連携の知識も重要視されます。
つまり、フルスタックエンジニアには、高度なフロントエンド領域の専門性と併せて、アプリ全体の設計や機能要件の理解力も求められるのです。
中には、Webデザインからコーディングまでを任される求人もあります。Webサイト制作の求人を探すなら、Webデザインの知識があると幅広い求人に応募できるでしょう。
バックエンド開発
バックエンド開発分野で活躍するためには、次の技術力を身につける必要があります。
- サーバーサイドプログラミング言語のスキル(PHP、Ruby、Python、Node.jsなど)
- Webアプリケーションフレームワークの実践経験(Laravel、Ruby on Rails、Djangoなど)
- データベース設計・構築の知見(MySQL、PostgreSQL、MongoDBなど)
- クラウドサービスの活用力(AWS、Azure、GCPなど)
- 認証・セキュリティ対策の理解
- Webサーバーの設定と運用経験
バックエンド開発ではコーディングスキルだけでなく、アプリの設計や非機能的要件への対応も重要視される必要があります。
バックエンド開発を行う上では、幅広い分野の知識が求められますね。
- データの永続化方法
- システムの可用性と拡張性
- サーバーリソース管理
フロントエンドとの通信処理にAPIを活用したり、インフラ環境の構築・運用など、密接な領域の理解も不可欠です。
フルスタックエンジニアにとって、バックエンド開発は技術の中心的な部分を占めており、高い専門性が求められます。
スマホアプリ開発
フルスタックエンジニアとして携わるスマホアプリ開発では、以下の技術スキルが求められます。
- Android開発(Kotlin/Java)、iOS開発(Swift/Objective-C)の経験
- クロスプラットフォーム開発の知見(React Native、Flutterなど)
- モバイルUI/UXデザインの理解
- APIの利用と連携
- プッシュ通知などのネイティブ機能の実装
- アプリストア申請とリリースプロセスの経験
単にネイティブアプリやクロスプラットフォームアプリを構築するだけでなく、モバイル特有の機能要件に対応できる高度な専門性が不可欠です。
また、これらのモバイル開発技術に加えて、バックエンドシステムやWebフロントエンドなどの知見も併せ持つことで、真のフルスタックエンジニアと呼べるでしょう。
また、アプリ配信後の運用やアップデート対応など、アプリのライフサイクル全体をカバーできることがフルスタックエンジニアには期待されています。
データベースの知識
フルスタックエンジニアには、データベースの深い知識と実践力が必要不可欠です。
データの保存、取得、操作を効率良く行うには、以下の項目を身につけることが重要です。
- リレーショナルデータベース(RDB)の理解
- NoSQLデータベースの理解
- SQLやクエリ言語を使いこなすスキル
さらに、以下のパフォーマンスやデータ整合性への影響についても理解が必要です。
- データモデリング
- インデックス最適化
- トランザクション管理
データベースのセキュリティ対策・バックアップ・リカバリー手法など、運用面のスキルも非常に重視されています。
ITインフラの知識
フルスタックエンジニアには、アプリケーション構築だけでなく、ITインフラについても一定の理解が期待されています。
- サーバー:Webサーバー、アプリケーションサーバー、メールサーバーなど
- ネットワーク:ネットワーク構成、ファイアウォール設定
クラウドサービスの活用が進む中、AWS、Azure、GCPといった主要なクラウドプラットフォームの全体像を把握し、それらを活用したインフラ構築や運用に長けていると、大変重宝されることでしょう。
インフラの自動化・監視・パフォーマンス調整に関する知識は、システムの安定稼働と拡張性を確保するために欠かすことができません。
UI・UXの知識
フルスタックエンジニアにとって、UI・UXの知識はきわめて重要です。ユーザーが快適に使えるWebサイトやアプリを開発するには、UIデザインや操作性の基本を理解しておくことが欠かせません。
これらの基礎知識とUXデザインの知見が不可欠とされています。
- レイアウト
- タイポグラフィ
- 色彩理論
- ユーザー調査やペルソナ設定
- ワイヤーフレーム作成
加えて、さまざまなデバイスやユーザー層を意識したレスポンシブデザインとアクセシビリティ対応など、多角的な設計力も不可欠です。
クラウドサービスの知見
フルスタックエンジニアにとって、クラウドに関する専門性を身につけることは非常に大切です。
クラウド環境を活用してシステムのアーキテクチャを設計し、開発・デプロイ・運用を行う能力が必要とされます。プログラミング技術以外にも、以下の理解が不可欠となります。
- クラウドネイティブなアプリケーション開発の考え方
- サーバーレスアーキテクチャ
- コンテナ技術
クラウド活用に伴い、セキュリティ確保やコスト管理などの課題にも適切に対応できる力が求められます。
フルスタックエンジニアにとって、絶えずクラウドサービスの最新情報をキャッチし、学習を続けることが重要なポイントとなります。
OS・ミドルウェアの知識
フルスタックエンジニアには、アプリケーション開発において欠かせないOSやミドルウェアに関する幅広い知見が求められます。モバイル分野が拡大する中で、iOSやAndroidOSの特性を理解する必要があります。
加えて、Webサーバーやアプリサーバーなどのミドルウェア製品の役割や設定方法に関する知識も重要です。
システムの基盤となるOSやミドルウェアの選定、構成、運用に関する総合的な理解力が問われるのがフルスタックエンジニアです。デバイスやプラットフォームを問わず、システム全体を最適化できる知見を持つことが肝心です。
マネジメントスキル
フルスタックエンジニアには、高度な技術力に加えて、プロジェクト管理やリソース配分、チームをまとめるリーダーシップなどのマネジメント能力も必要不可欠です。
部下の育成やメンタリングのスキルが備わっていることも求められます。さらに、技術的な指導力もあれば最適です。マネジメントスキルを身につければ、技術面だけでなく、プロジェクト全体を捉える視点が身につきます。
要件定義や設計の経験
フルスタックエンジニアには、システムの要件定義や設計フェーズに関わるチャンスが数多くあります。適切な要件の理解アーキテクチャの選定は、そのシステムの品質を大きく左右するからです。
つまり、要求されている条件をもとに、適切な設計を行い、それを実装に反映させる力が問われているのです。
加えて、開発実践を経てテストの観点から設計の見直しを行うことが重視されています。
上記のような経験を得ることで、純粋な技術面だけでなくビジネスの観点からも物事を捉えられるようになっていきます。
トラブルや課題に対する分析力
システム開発の現場では、さまざまな障害や問題に遭遇することがあります。フルスタックエンジニアには、そうした課題の根本原因を探り、適切な解決方法を立案する力が期待されます。
パフォーマンス上の課題がある場合は、その原因となっている部分を特定して、設計の変更や最適化を行う必要があります。加えて、新機能の導入で予期せぬ不具合が発生したときは、要件の再確認とアーキテクチャの妥当性を検証することが欠かせません。
フルスタックエンジニアには多岐にわたる視野と分析力が必要不可欠です。問題の核心に迫ることができる能力が問われているのです。
フルスタックエンジニアとして副業でも活躍しよう
フルスタックエンジニアは副業でも活躍できます。案件を探すには、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。
なお、フルスタックエンジニアはその名の通り、幅広い知識が問われます。
副業しながらも、最新の技術を取りこぼさないようにスキルアップを続けましょう。